2013年3月24日日曜日

市民のための在宅医療・介護の見本市 報告2




見本市ではミニレクチャーを10個用意しました。
大変人気があって満席になるレクチャーがたくさんありました。各レクチャー40名から70名出席者がありました。


12:30~「もしかして認知症?きづきと初期の対応」
汐入メンタルクリニック院長 阿瀬川孝治さん

 12:30~「介護保険でヘルパーは何が出来る?!」
あしたば訪問介護センター 片山小津絵さん
 13:00~「これはケアマネさんに聞いてみよう!」
(株)リップルケアマネジャー 成瀬美枝子さん
 13:00~「お薬おもしろ話 ~薬剤師が家にやってきた~」
ヒロ薬局薬剤師 塚本久美さん

 13:30~「高齢者における口腔ケアの重要性」
おおはし歯科医院院長 大橋伸一さん

13:30~「訪問看護師が家でできること」
よこすか訪問看護ステーション 桐ケ谷明子さん
 14:00~「施設見学で良い有料老人ホームを見分けるコツ」
シニアホーム相談センター 笹川泰宏さん
14:00~「おうちでエーヨー」
神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授 杉山みち子さん

 14:30~「快適な排泄ケア 介護から快護へ、そして笑顔で!
~オムツの当て方、選び方~」
ミニむつき庵 森山ひろみさん

14:30~「退院の準備って、どうしたらいいの…!?」
うわまち病院ソーシャルワーカー 福田恵子さん

市民のための在宅医療・介護の見本市 報告1

3月23日正午から3時まで「市民のための在宅医療・介護の見本市」が行われました。
500名の方が来られました。主な企画はブース展示とミニレクチャーでした。
なかなか盛況で良い会だったと思います。
各ブースの皆さんそれぞれに工夫してがんばって頂きました。



オムツフィッター ミニむつき庵さんはディスプレイがとても綺麗で人気のブースでした。
 訪問入浴コーナーは、入浴の浴槽が意外と大きいと云う感想があったりしました。在宅ケアスタッフから見るとすごくコンパクトにまとまっているイメージが有りましたので、市民の皆さんの感想は参考になりました。
 横須賀のゆるキャラ「スカリン」も参上してくれました
 地域包括支援センターのブースではいろいろな相談者が来られたそうです。
 在宅関連の企業の展示も行われました。
横須賀市を代表して健康部長があいさつをして下さいました。
医師会会長も来て下さいました。
日本医療伝道会 理事長の室谷があいさつをしました。

2013年3月20日水曜日

横須賀版退院チェックリスト

横須賀市の在宅療養連携会議で退院に向けてのチェックリストを先月検討しました。
まだ試用をしておりませんが、来年度病院で使っていただくようにして効果を検討していく予定です。

ここからダウンロードして下さい
↓↓↓↓↓↓↓



こんなフローチャートにしました。

1.退院調整スクリーニング
2.退院調整アセスメント
3.退院調整
4.退院前カンファレンス/5.退院調整チェックリスト
6.退院

退院前カンファレンスは以前、私的に作成して皆さんにご意見を頂いたものを改定しました。
退院調整チェックリストはなるべく項目を少なく効果的なチェックになるように工夫しています。

久里浜地区社協 出前トーク

 3月8日に久里浜地区社会福祉協議会の主催で横須賀市と合同の出前トークに行って来ました。
講演のテーマは終末期医療の現状と在宅医療連携拠点事業についてとうことでした。



まずは横須賀市福祉部地域医療推進課の川名さんが「超高齢社会の課題と在宅療養推進のための横須賀の取り組み」という題でプレゼンテーションを行いました。
出席者は160名もいました。

次にチーム衣笠から大友と黒崎が出席し、「終末期の看取りの場所について」という題でプレゼンテーションを行いました。ホスピスや在宅療養、その他の看取り場所についてお話しました。
こちらが当方のプレゼンテーションの内容です。

プレゼンテーション内容

医師のための在宅医療セミナー


 去る2月27日「医師のための在宅医療セミナー」がウェルシティで開催されました。
 はじめに横須賀市地域医療推進課長の惣田さんから「横須賀市の人口構成と今後の見込み」についてのプレゼンテーションがありました。その後横須賀市医師会副会長の千 場先生から「在宅療養支援診療所の現状」についてプレゼンテーションでした。

本題は「かかりつけ医と在宅医療の推進」という講演でした。
座長は横須賀共済病院院長の岸先生が仕切ってくださいました。
東京大学高齢社会総合機構特任教授の辻哲夫先生を講師にお迎えしお話を伺いました。




医師34名を含めて65名の参加者がありました。とても面白い内容だったと思います。
内容を全部お伝えすることができません。

以下、私が公演中にメモっていた内容を記載します。
「かかりつけ医は在宅」にというのがメインのメッセージの様に思います。






超高齢社会の基礎知識
施設介護中心→在宅介護中心へ
介護予防はしっかり食べる、しっかり歩く
ユニットケアは歩数も増えて会話量も増える
その人らしい生活を続けるのがベストケア
住まいとは日常生活空間を暗号化した空間である
ただ寝て生きるのではなく、社会の中で笑顔で生き続けることがベスト
病院に入ると寝たきりになる人が多い
生活の場に医療が行き届いていないのが問題
在宅での医療が足りないと病院へ患者が押し寄せる
病院では病人が病人役割を果たさなければならない
自宅では生活者として老いて生きて死ぬことができる
多職種、在宅主治医、病院などをつなぐ調整役がいない
調整役は市町村である
在宅医をつなぐのは医師会のしごと
多職種とつなぐのは介護保険の保険者のしごと
都市部ではこれから病院医療だけではシステムが成り立たない
介護にもっとお金をかけなければならない
デリバリーシステムをしっかりつくることが重要
個人がしっかりと自分のライフスタイルを考える
特養は外付けにする。地域と行ったり来たりする
身近な死が増えると市民の死生観は変わってくる。看取りをした人の話しを聞くのが一番わかりやすい
地区医師会に入るのがあたりまえにしなければならない

南関東ブロック活動発表会

さる2月24日に在宅医療連携拠点事業の南関東ブロック活動発表会がありました。
東京都4事業所、千葉県3事業所、山梨県1事業所、神奈川県3事業所の合計11事業所が一同に集まり、それぞれの活動を発表しました。

プログラムはこんな感じでした。


タイムテーブル
13:00~
あいさつ、趣旨説明 大友宣(社会福祉法人 日本医療伝道会)
13:05~14:20
活動発表①
座長 川越正平(医療法人財団千葉健愛会 あおぞら診療所上本郷)
1 株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション
2 柏市
3 社団法人板橋区医師会
4 医療法人救友会 湘南真田クリニック
5 医療法人財団千葉健愛会 子ども在宅クリニックあおぞら診療所墨田
14:20~14:30
休憩
14:30~16:00
活動発表②
座長 山本五十年(医療法人救友会 湘南真田クリニック)
6 社会福祉法人 日本医療伝道会
7 一般社団法人 横須賀市医師会
8 医療法人社団つくし会 新田クリニック
9 医療法人どちペインクリニック
10 医療法人財団千葉健愛会 あおぞら診療所上本郷
11 市川市
16:00~16:10
休憩
16:10~16:50
分科会
①困難事例への対応
ファシリテーター 千場純(一般社団法人 横須賀市医師会)
経済弱者への対策
介護保険が使えない若年、小児の障害者への在宅医療
在宅医療困難事例への対応 独居世帯など
当該の患者や家族に介入を受ける意志や能力あるいは経済力が欠如して
いる場合
②行政との連携
ファシリテーター 新田國夫(医療法人社団つくし会 新田クリニック)
行政への働きかけ(拠点事業への協力、個人情報提供など)
③住民意識
ファシリテーター 吉田みどり(柏市)
エンドオブライフ(意思表示、場所、医療的な処置の希望など)につい
ての地域住民の意識
④病院との連携
ファシリテーター 秋山正子(株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーシ
ョン)
急性期、ことに大学病院など超急性期との連携
病院中心の医療から在宅への発想の転換
病院・診療所医師の在宅医療~看取りに関する知識と認識の共有
超高齢患者や終末期と思われる患者の病状評価~死生観に関するコンセ
ンサス
16:50~17:00
名刺交換会



<感想>
都市部で事業を展開している事業所も多く、皆さんアクティビティが高いように思いました。
いくつかの地域で、横須賀市で行なっているような『在宅療養連携会議』に似た組織を構成しているようでした。
ステークホルダーを集める会議を開催するというは在宅医療連携がひとつのうまくいく方法の様です。急性期病院との連携というのはみなさん共通して課題となっているような気がしました。

連携会議を開くと連携がうまくいくというのはあたりまえの様な気もしますので、次のステップはその連携会議の目標や目的をどこに置き、何を指標にしていくかということなのかもしれないと感じます。

他の事業所の活動を知ることが出来て大変勉強になりました。